研究テーマ
現在はがんサバイバー(がん体験をされたすべての方)のうつの予防をメインテーマとしています。研究の結果は,患者さんや現場に形として還元していく,普及と実装を心がけて,臨床との架け橋を忘れない研究者でいたいと思っています。
がんサバイバーの活動抑制の
認知行動プロセス
がんに罹患すると,病気になる前はできていた様々な活動(e.g 友人との関わりや趣味,レクリエーション,運動)を億劫に感じたり,意図的に遠ざけようと感じることがあります。この心理的事象のことを「活動抑制」と呼び,どのような認知行動プロセスを経て活動抑制が生じるのかを明らかにするため,横断・縦断的 調査研究を行っております。
がんサバイバーの活動抑制軽減を目指した
セルフヘルププログラム開発と効果検討
活動抑制という困難は,抑うつ・不安症状につながる可能性が示されています。がん医療の発展,外来通院治療の普及の一方で,がんサバイバーさんと医療機関との間には物理的な距離ができてしまい,専門的なこころのケアへのアクセスが遠のく現状があります。そこで,がんサバイバーさんが自ら,生活のなかで気軽に取り組めるセルフヘルプ形式の心理的支援の開発を行っております。